Brunette 第一章「教会」
- 2008/05/04(日) 09:32:03
Brunette
一章「教会」
「おいっ!!しっかりしろ!」ミレイとルイが目覚めたところは、精霊のいる不思議な世界…。
木の葉に太陽の光があたり暗かった道をきらきらと照らしている道は綺麗に整っているのではなく歩くたびに少し、クチャクチャと音が鳴る。道の両端にはピンクや黄色、緑や青などの沢山の植物が、覆いかぶさるようにして立っていた。そんな道を二人の少年が歩いていた。どちらとも年は13か14歳ぐらいだろう、大人びた顔つきの中にもどこか幼さを感じる。
「おい、ルイこれからどーすんだよー。」
と、一人の少年が言った、まっすぐと首筋辺りまで伸びた綺麗な黒い髪、整った顔立ちだが今はどことなく困ったような顔をしている。
「ははっ!んっ〜どうしよっか ミレイ。」
と、そのミレイと呼ばれた少年が、はぁ…とため息をつく、そんなミレイをあまり気にかけないように返事をしたのは、金色の髪をしたもう一人の少年、ルイだった。背丈はほとんど変わらない、ミレイが大人っぽいのかルイが少し幼く見える。
「はぁ〜、…なんとかなるか…。」
と、ミレイが、今日何回目かのため息をついた
*…それは…ほんの数時間前のこと…*
広い草原の中に二人はいた、空には雲もひとつ無かったが、昨日大雨が降ったせいか地面がぬかるみ、歩くたびに靴が泥の中にめり込む…が、ルイは、そんなのお構いなしに黙々と前に進んでいく、一方ミレイは、靴が汚れるのがいやそうに何度も何度も、自分の足元を見つつ前へ進んでいく。
「おーいミレイ!!こっち、こっちー。」
「ちょ…ちょっとまて!ルイ!」
「いったいどこまで行くんだー?」
ルイとミレイは、ぐちゃぐちゃになりながら進んでいった。背の高い植物がミレイたちの行く手を阻むが、ルイはとても楽しそうに、ミレイは半ば呆れ顔で前へ歩いていった。
……ふと見ると目の前に大きな教会があった…何年も使っていなかったようで、教会というかむしろお化け屋敷状態になり、ツタやコケがたくさん生えていた。
「ここだよ。」
ルイがその教会を指差した。
「えーっマジで!!本当にこんなところに入るのかぁ!?」
「いいでしょ!いつものことだし〜。ねっ!」
「んっ…まぁ〜い…い〜けどさぁ〜。」
「よしっ!じゃあ決まり!!Let's Go!!」
「………はぁ…。」
妙にテンションが高いルイと、それとは裏腹にテンションが低いミレイ。
二人してこの大きな教会の大きなドアに手をかけ…そして…押した…
- HOME |

